院長に医師採用の裁量権を与えよ◆Vol.3
レポート
2008年5月28日 (水)
司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
国立の施設では、人材紹介会社からの医師採用も自由にできないなど、何かと規制が多いことが医師採用のネックになっている。「もっと院長の権限で、自由に医師を採用できるようにすべき」というのが、土屋氏、森田氏の主張だ。両氏の対談の3回目。「各大学が、症例数が多いがんセンターを活用する発想があってもいい」など、国立の施設としてのがんセンターの役割、位置付けにまで話が及んだ。 土屋了介氏 ――麻酔科医採用のメドは立ったのでしょうか。 土屋 私の友人で、既にリタイアしていた医師が週3日、非常勤で先週(5月初め)から働いてくれています。 また従来のように単に大学に依頼するのではなく、あらゆる手段、人材紹介会社なども使って募集しています。既に、何人かメドが付いています。人材派遣会社は紹介手数料がかかりますから、「本省(厚生労働省)と交渉してくれ」と事務方にお願いしています。 ――人材紹介会社への紹介手数料は予算化されていないのですね。前例がないのでしょうか。 土屋 国立だから、紹介手数料は払えないという時代ではありません。払ってでも、採用してくださいということです。 森田 結局、このがんセンターでは、院...
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