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「判決の前に裁判外でいい結論を得たい」-修復腎移植裁判の弁護団長・林秀信氏に聞く◆Vol.3

インタビュー 2009年1月21日 (水)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

「私はいい先生にめぐり会い、現在も修復腎移植の結果が良好なので、幸運だった」と話す林秀信氏。 ――今回の裁判の原告ですが、7人(透析中の患者4人、修復腎移植経験者3人)の方はどんな経緯で決まったのでしょうか。 「瀬戸内グループ」の医師の患者で手を挙げた方、講演会などで話を聞いた方などです。それだけ修復腎移植を受けたいという希望が強い方です。 ――請求された賠償額は透析中の患者が1000万円(別に弁護士費用100万円)、移植患者が500万円(同50万円)ですが、その根拠は。 はっきりとした根拠はないのですが、命にかかわるという意味では、1000万円は多い額ではないと思っています。実際に移植を受けて現在は健康な原告は、そこまでは損害が大きくはないということで500万円にしています。 ――初公判はいつでしょうか。裁判の見通しは、勝訴する可能性は。 4月21日です。勝訴の可能性は、はっきり言って分かりません。 ――どの辺りが一番、立証が難しいとお考えですか。 裁判では日本移植学会の幹部の先生方の修復腎移植をめぐる発言が違法行為に当たるとしているわけですが、その程度の問題がまずあります。誤ったこ...