ファイザーが国内治験データ提出、2月中旬承認へ政府調整
レポート
2021年2月1日 (月)
星野桃代、大西裕康(m3.com編集部)
政府が2月中旬を目指している新型コロナウイルスワクチンの薬事承認に向けた手続きが一歩前進した。米製薬大手ファイザーが1月29日、厚生労働省に新型コロナウイルスワクチンの国内治験データを提出。これを受け厚労省が薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会を近く開くための調整に入った。 ワクチンの接種スケジュールに関しては田村憲久厚労相が1月20日、ファイザーとの正式契約締結に際して「(菅義偉首相が)2月末までには開始したいと言っており、2月中旬以降に薬事承認が出ればその形になり、併せて供給が進んでいく」と述べており、早急に国内データを含めた治験結果に関する審議を行う構え。具体的な審議については、毎月 定期的に開催している厚労相の諮問組織「薬事・食品衛生審議会」の医薬品第二部会が担う。今回は、ファイザー製ワクチンの審議のため臨時に部会を開く方向で調整しており、部会での審議がまとまれば、当日中にも厚生労働相への答申に移る。 ファイザーが提出したデータは国内第1、2相試験結果で、対象は20歳~85歳の日本人160人。ワクチンと偽薬は3:1の割合になっている。試験結果については開示していない。2020年1...
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