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厚労省のパターナリズムからの脱却が不可欠-規制改革会議委員(松井証券代表取締役社長)・松井道夫氏に聞く

インタビュー 2008年8月29日 (金)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

政府の規制改革会議は7月、「中間とりまとめ-年末答申に向けての問題提起」をまとめた。“医療崩壊”とされる時代にあって、どんな視点・基本的考えから規制改革に関する議論を進めたのか。また改革の狙いは何か――。同会議の委員で医療分野を担当する、松井道夫・松井証券代表取締役社長に規制改革に対する基本的な考えを聞いた。(2008年8月18日にインタビュー) 1976年一橋大学経済学部卒業、日本郵船入社。87年松井証券入社、90年常務取締役、95年から現職。2002年4月経済同友会幹事、2007年1月内閣府規制改革会議委員。 ――規制改革会議の委員になられたのは、いつですか。 2007年1月のことです。私は松井証券の社長ですが、経営者の立場ではなく、一国民として委員を務めています。医療に限らず、このままでは日本は立ち行かなくなるという危機感があり、何らかの貢献ができればと考え、委員をお引き受けしました。 ――それ以前に、仕事上で、何らかの形で医療にかかわっていたのでしょうか。 いえ、全くの素人です。しかし、「傍目八目(おかめはちもく)」という言葉がありますが、一国民、消費者の視点で物事を見るのが大...