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大学病院では見えない「発見」で在宅医療の道へ

オピニオン 2021年5月2日 (日)  神田橋宏治(医師、DB-SeeD社長)

 さて42回目です。今回は小病院での在宅診療とかその辺です。 東京に池袋という街があります。新宿に次いで日本で2番目に乗降客が多い駅です。そこから私鉄で2駅目。池袋駅からだと電車で4分、歩いても30分あれば着く地域密着の小病院でかれこれ10年働いています。それまで大学病院の血液内科で血液腫瘍の化学療法や造血幹細胞移植をやっていた世間知らずの僕は、働き始めてまず患者層の違いにびっくりしました。大学病院の患者のメインは30~40歳で、高くてもせいぜい70歳までです。一方、この病院に入院している方はほとんどが近隣在住、あるいは近所の施設入所中の80歳を超える高齢者でした。働き始めた途端、今までの考え方を根本から改めないといけないなと思いいたりました。 そこでやり始めたことの一つが、毎日近所でブラブラすることです。 仕事の帰りがけに、病院の周りにある店を見つけてはそこにふらっと飲みに行くか飯を食いにいく。たまたま飲み屋で知り合いになった人がいれば「新参者なのですけど」とか言いながら街について色々教えてもらう。店で買い物をしてみる。...