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40歳の夏、大学病院を去ることを決めた

オピニオン 2021年5月8日 (土)  松永正訓(松永クリニック小児科・小児外科 院長)

 初めまして。今月からm3.comで連載を始めることとなりました。まずは自己紹介を兼ねて、ぼくが千葉大病院を辞め、小児科クリニックの院長となるまでの出来事を振り返りたいと思います。 臨床・研究・教育に燃えた大学勤務医時代  ぼくは1987年に千葉大学医学部を卒業し、そのまま小児外科教室に入局した。2年間の研修医生活の後、4年間大学院で学び、その後、3つの病院へ出向した。その間、籍はずっと千葉大小児外科にあったので、開業する2006年までの19年間、ぼくは千葉大小児外科の医局員だったということになる。  大学病院のスタッフの使命は、臨床・研究・教育である。少し立場が上がると、これに「管理・運営」が加わる。ま、その分、教授達は教育に不熱心に見えた。ぼくは講師という立場にあって、後輩からは「手術の順番が回ってこない」とせっつかれ、先輩からは「あいつをもっと指導しろ」と怒鳴られ、典型的な中間管理職のようなことをやっていた。  もう一つ仕事があった。それは、日本小児肝がんスタディーグループのコーディネーターだ。子どもの肝がんは日本で年間に約40例。全国からそのほとんど全ての症例を...