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AZ製の血栓症リスク「診断・治療の手引き」作成

レポート 2021年5月21日 (金)  大西裕康(m3.com編集部)

 厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は5月20日、米製薬会社モデルナと英アストラゼネカ(AZ)が開発した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)用ワクチン2製品について、「特例承認して差し支えない」との結論をまとめた。これを受け厚労省は、同日の同部会での意見などを添付文書に反映するよう企業側に求め、企業側の対応が済み次第、承認する方針。早ければ5月21日には、新たなCOVID-19用ワクチン2製品が国内での製造販売承認を得る。欧州で血小板減少症に伴う血栓症の発症リスクが注目されているAZ製のワクチンについては、関連学会と協力して「診断・治療の手引き」を作成し、対応する方針。 田村憲久厚生労働大臣は同部会終了後に記者会見した際、AZ製のワクチンの血栓症リスクについて問われ、「血栓症のリスクを踏まえても、ワクチンの有効性、安全性のバランスとして承認して差し支えないということになった」と説明。診断・治療の手引きの概略については、「初期の症状として頭痛などが出やすい。このことを被接種者のご本人にも周知し、医療機関もそのような症状が出ればすぐに対応する形を徹底いただく」と述べた。...