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【神奈川】特定行為で大病院の課題軽減、褥瘡患者の対応タイムリーに‐内藤志穂・東海大学医学部付属病院看護主任に聞く◆Vol.1

インタビュー 2021年6月11日 (金)  庄部勇太(m3.com契約ライター)

 遅れがちな褥瘡患者の対応をもっと早く行いたい――。東海大学医学部付属病院の看護主任である内藤志穂氏は、こんな思いを胸に特定行為研修を受け、2018年に修了した。医師の指示の下で看護師が医療行為の一部を行う特定行為制度。全国的にはまだ普及していないが、内藤氏は患者と医師の双方にメリットがあり、「効果は大きい」と手応えを感じている(2021年4月28日インタビュー。全3回連載)。 ――まずは、内藤さんが特定行為研修を受講した理由をお聞かせください。  私は2017年度の秋のコースを受講し、2018年3月に修了しました。修了した特定行為区分は創傷管理領域の3つで、「創傷管理関連」「創部ドレーン管理関連」「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」です。当院には現在、私を含めて創傷領域2人、クリティカル領域7人の計9人が特定行為研修を修了しています。  私が受講したいと思ったのは、褥瘡患者さんへの対応をもっとタイムリーに行いたかったためです。病院に受講希望を伝えたのは2012年で、厚生労働省が特定行為研修の試行事業を始めたころでした。当時の私は、皮膚・排泄ケア認定看護師の資格を持つ褥瘡管理者...