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文科元局長への被告人質問が終了、不正入試公判

レポート 2021年5月24日 (月)  小川洋輔(m3.com編集部)

 私立大学研究ブランディング事業に関して便宜を図る見返りに、息子を東京医科大学に不正に合格させてもらったとして受託収賄罪に問われている元文部科学省科学技術・学術政策局長の佐野太被告に対する被告人質問が5月24日、東京地裁(西野吾一裁判長)であり、ブランディング事業に向けた東京医大の申請書案をどの時点で何度目にしたのかなどについてやり取りが交わされた。佐野被告への質問は同日午前で終わり、午後以降は医療コンサルタント会社元役員の谷口浩司被告らへの質問に移る。 佐野被告に対する被告人質問は4月以降、計6回目で一区切りを迎えた(これまでの公判の内容はシリーズ医学部不適切入試を参照)。 検察側から、谷口被告との関係について尋ねられると、佐野被告は「友達なので、お互いによいと思ったものを貸したり、もらったりしていた」と述べ、贈答品のやり取りは「地元の友人との間でも多々あることだ」と強調した。谷口被告から贈られたアルマーニのゴルフバッグの値段がいくらくらいだと思ったかを聞かれると「2万~3万円程度だと思った」と答えた。 弁護人側からは国家公務員としての処遇について質問。佐野被告は逮捕・起訴後に定年退...