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ワクチン接種後の「出血性脳卒中死亡」の懸念認められず

レポート 2021年5月27日 (木)  大西裕康(m3.com編集部)

 厚生労働省は5月26日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)用ワクチンの接種後副反応などについて検討している「厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会」と「薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会」の合同会議(座長:岡明・埼玉県立小児医療センター病院長)で、ファイザー製のCOVID-19用ワクチン接種後の「出血性脳卒中」による死亡リスクについて、2019年の人口動態調査の結果から推計すると、65歳未満で死因が「出血性脳卒中」なのは1カ月当たり20人程度なのに対し、COVID-19用ワクチン接種後は現状89日間で4人程度との推計を示した。現状、ファイザー製ワクチン接種と出血性脳卒中での死亡に因果関係は認められないことが示唆された。 同日の合同会議では、ファイザー製のワクチンについて「安全性において重大な懸念は認められない」との評価をまとめた。1カ月当たり「20人程度」と89日間で「4人」 COVID-19用ワクチン接種後の死亡については厚労省が、接種開始から5月16日までに「接種後の死亡」として報告のあった事例のうち、年齢や死因などの情報が分...