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「リスク減らす余地はある」五輪で感染研齋藤氏

レポート 2021年5月28日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は5月28日に記者会見し、「新型コロナウイルス感染症対策のための専門家ラウンドテーブル」メンバーで国立感染症研究所感染症危機管理研究センターセンター長の齋藤智也氏は、「経験から言うと人の流れが増えることで、(感染が)増えるリスクになることは考えられる。屋外で行ったり、人数制限をしたり、しっかりやることでリスクを減らす余地はある」と述べ、大会だけでなく関連するイベントなどでの感染対策も重要との考えを示した。  齋藤智也氏  記者会見に先立ってメンバーが東京都中央区の選手村を訪れて選手やスタッフの動線や居室、診療所などを視察した。齋藤氏は「まだ作り込み中のところもあったと思う。選手村内での行動管理について、感染対策をしっかり守っていくことについて(組織委側)に質問した」と述べた。 選手村の総合診療所が入る複合施設 Photo by Tokyo 2020  「五輪開催の感染への影響:定量分析」を5月21日に公表した東京大学大学院経済学研究科および公共政策大学院准教授の仲田泰祐氏も急きょ招かれて視察と記者会見に参加。分析で...