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英国、病床逼迫に対しどう対応したか?

オピニオン 2021年6月12日 (土)  佐々江龍一郎(NTT東日本関東病院国際診療科部長、東京医療保健大学臨床教授)

 2020年春の第1波の頃は感染者、死者数も多く、「負け組」の様相を呈していた英国でしたが、冬になるまでには緊急時に医療者が集まれるよう、あらかじめシステム構築を進めていました。ほとんどの医療者や看護師は既に英国国立保健サービス(NHS)の政策のもと、オンラインで人工呼吸器の使い方を学び、冬場のピークの新型コロナ診療に向けてベッドの確保を行いました。 それでも昨年冬、病床が予想以上に逼迫してくると、内科医はもちろんのこと、外科医までも新型コロナ診療に駆り出されました。「いくらなんでも専門外の医師に支援を求めるのは不条理だ」と思われる方も当然のことながらいるかもしれません。しかし英国の医療は軍隊のように国営色が強く、病院も大規模なため、このような人材の調整が日本と比較し容易だったのかもしれません。 英国ではピーク時の今年の1月には陽性数が一時毎日5万人以上、入院数は2万人を超えました(BBCのサイトを参照)。これは日本の陽性者数ピーク時の7790人(2021年1月9日)の約6倍超の数でした。これだけの新型コロナ患者を診るためには相当な工夫が必要だったはずです。けれども第1波の頃のよ...