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【富山】「カギは医師との信頼関係」在宅での特定行為へ地域活動‐伊藤達也・ソフィア訪問看護ステーション射水管理者に聞く◆Vol.2

インタビュー 2021年7月9日 (金)  庄部勇太(m3.com契約ライター)

 病院の看護師が在宅医療の場で特定行為を推進するのは難しい――。ネックとなるのが信頼関係を築いていない地域の在宅医にどう手順書を発行してもらうかだが、それは訪問看護ステーションの看護師でも変わらないという。2017年に特定行為研修を修了した「ソフィア訪問看護ステーション射水」(富山県射水市)管理者の伊藤達也氏も同じ課題感を抱えており、その解消に向けてさまざまな地域活動を行ってきた(2021年5月9日にインタビュー。全3回連載)。 ――特定行為を行うには医師に手順書を発行してもらう必要があります。伊藤さんは特定行為研修の修了後、どのように特定行為を行っていったのでしょうか。  私が特定行為研修を修了したのは「どこでも訪問看護ステーション田野」(栃木県)に在籍していた2017年で、事業所の開設者は当初から特定行為を行っていきたい考えでした。あとは医師に手順書を発行してもらえれば患者さんに特定行為を行えるわけですが、私の場合は地域医療連携の関係上、問題ありませんでした。  同ステーションの近くには在宅医療を行う「どこでもクリニック益子」という医療機関があり、このクリニックとは仕事の面で...