「概算払いが骨太原案になく、ほっとした」全自病会長

　全国自治体病院協議会会長の小熊豊氏は6月17日の記者会見で、「経済財政運営と改革の基本方針 2021（仮称）」骨子（案）について「見る限り原案に新型コロナウイルス感染症（COVID-19）支援の診療報酬の概算払いがなく、ほっとした」と述べた。概算払いは財政制度等審議会の建議に盛り込まれ、小熊氏は反対を表明していた。 小熊豊氏 　同氏は、財政審や経済財政諮問会議には医療界の代表者がおらず、「医療者の参画しない場で、国の方針として医療制度のあり方や診療報酬の中身が決められてしまうことが問題ではないかと強く思っている」と強調。一方で、「さらなる包括払いの在り方の検討も含めた医療提供体制の改革につながる診療報酬の見直し」との文言が入っていることについて「いわゆるDRG（診断群別分類）の考え方を進めようということだろうが、細かいことはまだ分からない」として注視する考えを示した。初診からのオンライン診療推進についても「初診からは難しいのではないかと思っているが、注目しないといけない」と述べた。 　...