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『「病院の言葉」を分かりやすくする提案』が「参考になる」は9割強

レポート 2009年3月10日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

独立行政法人国立国語研究所「病院の言葉」委員会(委員長:杉戸清樹・国立国語研究所長)は3月7日、第35回「ことば」フォーラムを開催、「病院の言葉」を分かりやすくする提案の最終報告を公表した(同研究所のホームページはこちら)。 2008年10月に公表した中間報告とほぼ変わらず、医療現場で誤解が生じやすい、あるいは患者への丁寧な説明が必要な言葉など57語について、(1)日常語で言い換える(重篤、寛解、エビデンスなど)、(2)明確に説明する(頓服、化学療法、合併症など)、(3)重要な言葉であるため、新しい概念を普及させる(QOLなど)、という3類型に整理。その上で、言い換え例や説明例を記載する構成になっている(『「病院の言葉」、こう工夫すれば患者も理解!』を参照)。 図1 「病院の言葉」を分かりやすくする工夫の類型 中間報告後の10月21日から12月1日までの間、全国の臨床研修病院(約1100病院)、全国の医療系の大学・短大(約580機関)、日本医学会の各分科会(約100学会)、医療関係団体(約60機関)に中間報告を送付したほか、ホームページ上で公開し、アンケートを実施して意見を募集。その結...