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公益側委員のあり方とは?中医協で議論に

レポート 2021年7月14日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

 7月14日の中医協総会(会長:小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)で公益側委員が意見を述べたところ、診療側委員が反発する一幕があった。日本医師会常任理事の城守国斗氏は「公益側委員の役割は1号側(支払側)、2号側(診療側)の議論がまとまらないときの中立・公正な立場での調整役だ。必要以上に発言しない姿勢が必要だ」と指摘。発言した公益側委員が反論、支払側は発言を容認する姿勢を見せた。 この日は2022年診療報酬改定に向けた、調剤報酬に関する議論の第1回目。厚生労働省が提示した論点に対して支払側、診療側がそれぞれ意見を述べたあと、東京大学大学院経済学研究科教授の飯塚敏晃氏と、慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授の中村洋氏が発言した。城守氏の発言は両氏の述べた内容ではなく、発言自体に苦言を呈したものだが、中村氏は「意見が違ったときに裁定する立場は理解している。一方、例えば論点になかったものを公益の立場から、1号側、2号側にも議論してほしいと提示することも重要だ」と反論。飯塚氏も「公益に資する立場から意見を言うのが、公益委員の立場だと理解している。両サイドから出ていない意見を申し上げたわけだ」と述...