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「法令違反」と言われては現場のモチベーションは維持できず

レポート 2009年3月26日 (木)  村山みのり(m3.com編集部)

3月26日、愛育病院(東京都港区)院長の中林正雄氏と、事務部長の大西三善氏 は、今回の労働基準監督署による是正勧告の件でm3.comの取材に応じた。また、16時から報道各社へ向けた合同説明会が開かれた。ポイントは以下の通り。 愛育病院院長・中林正雄氏 労働基準監督署勧告の経緯と問題点 大西氏によると、労基署による最初の調査があったのは今年1月20日。労基署は、医師の勤務体制(特に当直とその翌日の勤務)、看護職員の勤務体制について、一部の医師の勤務予定表と実施表、給与台帳、時間外・休日労働に関する協定(36協定)などの資料を持ち帰った。2月19日に再調査が行われ、全医師の2008年12月分給与と11月分の勤務実態、手当ての支払い状況などを確認し、それらの内容を踏まえて3月17日に愛育病院への是正勧告・指導がなされた。 労基署より指摘があったのは、主に以下の点。 ○医師の時間外労働について、36協定が締結されていなかった 愛育病院でも、36協定そのものは締結されていた。しかし、時間外労働の規定があったのは医師を除く他の職種...