「後発品への変更不可」署名のある処方せんは3割強
レポート
2009年3月30日 (月)
村山みのり(m3.com編集部)
3月25日、厚生労働省・中央社会保険医療協議会・診療報酬改定結果検証部会が開催され、2008年度診療報酬改定における処方せん様式の変更による、後発医薬品の使用状況の変化、医師・患者の意識などについての調査の結果概要(速報)が発表された。調査対象は、保険薬局、医師、病院、診療所、患者の5グループで、調査実施時期は2008年11月-2009年2月。 【保険薬局】(回答者:944施設) 保険薬局への調査では、調査対象となった処方せん7076枚のうち、「後発品への変更不可」欄に処方医の署名があったものの割合は34.4%。署名がなかった処方せんについて、1品目でも先発品から後発品に変更した割合は、6.1%に留まった。 また、後発品への変更可能な処方せんを持参し、当該薬品についての説明を行った患者のうち、後発品の使用を希望しなかった患者は「10%未満」が最多で24.2%。一方で、「90%以上」との回答も13.7%を占めた。患者が後発品の使用を希望しなかった理由としては、「薬剤料等(患者自己負担額)の差額が小さい」が37.5%、「後発品に対する不安がある」が35.6%だった。 後発品の調剤に関する考...
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