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尾身会長ら「コロナとの闘いで最も危機的な状況」

レポート 2021年7月30日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

 政府の基本的対処方針分科会会長の尾身茂氏(地域医療機能推進機構〔JCHO〕理事長)と新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード座長の脇田隆字氏(国立感染症研究所所長)、両会議のメンバーの岡部信彦氏(川崎市健康安全研究所所長)は7月30日、首相官邸に菅義偉首相を訪ねて今後の対策などについて議論した。 同席し、面談後に取材に応じた西村康稔経済再生担当相によると、尾身氏らは「医療逼迫が生じてきていて、これまでの新型コロナとの闘いの中で最も危機的な状況にある」との強い危機感を示し、国民と危機感を共有するためのメッセージを出すことなどを申し入れた。菅首相は「真摯に受け止めて対応したい」などと話したという。 面談は尾身氏側から西村氏に申し入れ、加藤勝信官房長官、田村憲久厚生労働相も同席。これまでの飲食店中心の感染に加えて職場、学校、家庭など地域で感染が拡がっているため、次のような対策が必要だと提案したという。これらに関し、西村氏は「政府として極めて厳しい状況、危機を乗り越えるため、専門家の意見も伺いながら対策を講じていく。提案を受け止めて対応していきたい」と述べた。 ...