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「入院を判断するのは政府ではなく医師」中川日医会長

レポート 2021年8月4日 (水)  岩崎雅子(m3.com編集部)

 日本医師会会長の中川俊男氏は8月4日の定例記者会見で、政府が8月2日に示した重症者や重症化リスクのある患者以外は自宅療養を基本とする方針に対し、「入院が必要か判断するのは政府や行政ではない、医師だ」と批判した。また、自宅療養者に関して往診やオンラインで対応してほしいとする政府の要請には、「自宅療養への急激なシフトは、患者にとっても医療現場にとっても大きな負担をもたらす」と反発した。  自宅療養の方針を巡っては8月2日の政府方針の翌8月3日、厚生労働省が「入院治療は、重症患者や、中等症以下の患者の中で特に重症化リスクの高い者に重点化することも可能である」とする事務連絡を発出している。同日には菅義偉首相や中川会長ら医療関係団体の代表者9人による意見交換会が行われ、中川会長は菅首相から、「重症化する患者にしっかりと医療が提供できることが大変重要であり、医師の判断の下で対応いただきたい」との回答を得たと強調した。...