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都は軽症・中等症も入院で対応、緊急体制でも

レポート 2021年8月5日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

 東京都は8月5日、新型コロナウイルス感染症モニタリング会議で、感染の急拡大に伴う入院・療養の緊急体制に移行することを決めた。国が重症者や重症化リスクのある入院患者以外は自宅療養を基本とする方針を取りまとめたことを受けたものだが、都は軽症・中等症でも入院を受け入れることとした。「重症・中等症」と「軽症・中等症」で医療機関の役割を明確化し、重症者への手厚い対応を可能とする考えだ。東京都医師会の猪口正孝副会長は「東京としては、(中等症1に当たる)酸素飽和度が93~96%で呼吸が苦しい状況の方々を目の前に入院させないということはあり得ない」と述べ、中等症患者の入院を受け入れる意義を強調した。 政府は8月2日、重症者や重症化リスクのある入院患者以外は自宅療養を基本とする新たな方針を取りまとめ、そうした運用を適用するか否かは各都道府県の判断に委ねる姿勢を取っていた(『重症以外は「自宅療養を基本に」往診の診療報酬拡充』を参照)。ただ、田村憲久厚生労働相が、都モニタリング会議で入院基準などが検討されるとの見方を示すなど、感染が急拡大している東京都を念頭に新たな方針を取りまとめたことを示唆する向きがあ...