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医師も看護師も残業ゼロ、よい人材が集まる病院に - 山下弘幸・やました甲状腺病院長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2021年8月29日 (日)  聞き手・まとめ:小川洋輔(m3.com編集部)

開業したクリニックを有床診療所、病院へと発展させてきた山下氏。病院長としてこだわっているのは、現場の課題を素早く見つけ出し、効率のよい働き方を実現することだ。 ――クリニックの開業後、有床診、病院と施設を発展させてきましたが、クリニックの院長と病院長の違いは感じますか。  開業医は自分の理想をそのまま具現化することができます。誰も反対する人がいませんから。ただ診療科や病床の有無などにもよりますが、どうしても1人でできることには限りがあります。特に手術を行う有床診では症例が増えても対応できなくなります。これが私が有床診から病院にした主な理由です。  病院はリクルートが大切になります。よい人材が集まるよう働き方なども工夫する必要があります。  病院長と言っても病院の規模や経営母体によってさまざまなので、一概には言えませんが、私の実感として、小さい病院の院長はプレイングマネジャーだと思います。現場で働いているので、現場で抱える問題点がよく分かり、迅速に物事が判断しやすい。当院の現状がこれに当たります。クリニックと比べると多くの役割を果たすこともできる。た...