「意識改革できないことが最大のボトルネック」
レポート
2009年4月23日 (木)
橋本佳子(m3.com編集長)
福岡で4月4日に開催された第109回日本外科学会定期学術集会のシンポジウム「女性外科医が働き続けるために―現状と今できること―」で、東京慈恵会医科大学外科講師の川瀬和美氏は、「女性外科医支援委員会によるアンケート」の自由意見の分析結果を公表したが、実際に寄せられた自由意見の一部を紹介する(調査の概要などは、「女性外科医が直面する三つの課題、外科学会調査」を参照)。 性別を問わず、数多く寄せられたのが、意識改革の必要性を指摘する意見だ。短時間勤務や育児休業などの制度を整えても、それを利用できるか否かは、周囲のスタッフをはじめ、関係者の理解次第だと言える。 【意識改革の必要性を指摘する意見】 ・ 批判を恐れずに言えば、外科学会のトップを形成する重鎮の先生方の意識改革ができていないことが、現状を改善できない最大のボトルネックであることを強調したいと思います。「自分達も若い頃はやってきたのだから、今の若い者は頑張れ」的な発想には、いい加減に終止符を打ってください。私も、複数の先輩達から、このようなパワーハラスメントを受けてきました。今までがすべて間違いであったために今の現状があるという所から考...
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