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国立がん研究センターに新組織「がん対策研究所」

レポート 2021年9月1日 (水)  佐藤夕(m3.com編集部)

 国立がん研究センター(理事長・中釜斉)は9月1日、「がん対策研究所」を新たに開設した。これまで公衆衛生・社会医学研究を担ってきた「社会と健康研究センター」と、がんの情報提供などを行ってきた「がん対策情報センター」を統合した組織で、高度化・多様化が求められるがん対策を推進する。8月31日、新組織の所長も兼務する中釜理事長、祖父江友孝副所長らが会見を行い発表した。 中釜氏は、「日本人の2人に1人ががんになる事実は変わらない。社会の要請を受けたがん対策のニーズはどんどん増していくので、多くの人に協力してもらい、がんセンターの総力を挙げていく」と抱負を語った。 「社会と健康研究センター」は、2004年に設置された「がん予防・検診研究センター」の後身で、予防・検診に加え患者やがんサバイバーへの支援を担ってきた。2006年に設置された「がん対策情報センター」は、がんの情報提供・対策支援を担ってきた。がん対策研究所は両センターの組織・人員を完全に統合する形で運営する。...