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「山手線で感染者と同乗」、どう対応するか?◆Vol.6

スペシャル企画 2009年5月4日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

5月4日、国立感染症研究所感染症情報センターによる記者会見(メディア情報交換会)が開催され、現状の流行状況のほか、国内発生早期段階で行う「積極的疫学調査」についての説明が行われた。 同センター主任研究官の砂川富正氏は、「新型インフルエンザの2次感染が確認されたのは、メキシコ、米国、カナダ、英国、ドイツ、スペインの6カ国。このうち、疫学的リンクが切れた(どんなルートで感染したかが不明の状況)のメキシコ、米国、カナダの3カ国。今、スペインでの感染者の増加が注目されており、前に確認された患者が今、報告されているか、または疫学的リンクが切れて感染が拡大していることが考えられる」と述べ、次第にまん延期にある地域が拡大しつつあることを示唆した。 主任研究官の安井良則氏も、「感染者が報告されている国の一覧は、感染者を同定・報告できる先進国の一覧に近い。これら特定の国だけで、まん延していることではないだろう」との見解を示した。 砂川氏は、季節性インフルエンザの流行状況について、「現時点でまだ流行が続いており、第17週の時点では約4700の定点医療機関で約1万6000人の患者が報告されている。全国レベル...