「宿直は夜勤」なら、手当が支払える財源投入を--愛育病院・中林正雄氏に聞く
インタビュー
2009年5月14日 (木)
村山みのり(m3.com編集部)
4月24日、東京都に総合周産期母子医療センター(以下「総合センター」)の指定返上を打診していた愛育病院(東京都港区)は、非常勤医師の増員などにより医師の勤務体制が整ったとして、総合センターとして継続することを決定した。 3月の労基署勧告後の院内体制の整備、指定返上を取りやめた背景、今回の出来事が医療界に与えた影響などを、愛育病院院長・中林正雄氏に聞いた(2009年5月1日にインタビュー)。 愛育病院院長・中林正雄氏 ――総合センター指定の返上を取りやめた経緯をお教えください。また、3月に東京都へ返上を打診した際、理由として、非常勤医師のみによる当直体制、母子医療を専門とする病院であり、救急救命センター等を併設していないことなどを挙げていましたが、これらについての東京都や厚生労働省の見解は。 これらの2点は、東京都としては差し支えないとの見解が出ました。当直体制については、都立墨東病院でも非常勤医師のみによる当直が行われており、医師が2人揃っていれば良いとのことでした。救急救命センターに関しては、厚労省医政局が、総合センターの設置基準について、連携病院を明らかにし、届け出を行えば良いとす...
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