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「遺伝子検査+分子標的薬」、肺癌でルーチンに

2014年1月7日  医療変異

分子標的薬の開発で、大きな進歩を遂げる癌医療。その代表例が肺癌だ。 2013年11月の第54回日本肺癌学会総会では、分子標的薬関連の演題が多数発表され、手術不能例の治療にも明るい材料がそろってきた。 約150施設がスクラムを組み、希少肺癌の新薬開発を進める動きもある。 橋本佳子(m3.com編集長) 46都道府県、151施設がスクラム 「ALK融合遺伝子は日本で発見されたにもかかわらず、それを基にした新薬の開発は米国で行われた。日本で発見した重要な遺伝子に対する治療法を開発する責任は我々にある。RET融合遺伝子に対する新規治療法の開発は、我々の開発能力の高さを示すチャンス。大和魂を見せたい」 11月21日、都内のホテルで開催された第54回日本肺癌学会総会。初日の朝一番のシンポジウムにもかかわらず、多数の参加者が集まった会場を沸かせたのは、国立がん研究センター東病院呼吸器内科外来医長の後藤功一氏。肺癌分野で、分子標的薬の開発が急速に進みつつあることを物語る場面だった。 後藤氏は、全国規模の肺癌の遺伝子診断ネットワーク、「Lung Cancer Genomic Screening Proj...