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遺伝子検査「日本から先手を」

2014年2月18日  医療変異

「簡単、安く、正確に」の先、制度や倫理の壁も超える必要がある 世界的な動きに日本の医療界が伍していくのに、早期に障害を取り払いたい。 日本には先進的動きがある。どう世界の福祉に生かすか。2014年こそ潮時だ。 星良孝(m3.com編集部) 精神科領域でも遺伝子検査時代 「臨床医としてゲノムを参照したいという思いはある。薬剤の有効性や副作用をあらかじめ予測して、薬剤量を調整したりできる可能性は出てきている」 精神科医で、精神疾患の研究にも取り組む理化学研究所の加藤忠史氏(脳科学総合研究センター精神疾患動態研究チームシニア・チームリーダー)はこう話す。 まだ遺伝子検査が精神疾患を診断できるわけではない。それでも精神科の領域も遺伝子検査と無縁ではなくなっている。精神疾患そのものの診断には距離はあるが、薬剤の反応性に関わる報告は出てきており現実味を帯びてきている。精神科は、これまでのままではいられない可能性が高い。 この1月の論文に賛否両論 Biological Psychiatry誌、The American Journal of Psychiatry誌、やMolecular Psychia...