日本化学療法学会と日本感染症学会は8月1日、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症の治療ガイドライン改訂版をホームページで公開した。同指針は2013年に作成したばかりだが、MRSA感染症とその治療に関する環境変化に即応するため、1年余りでの指針改訂となった。MRSA治療を巡っては、昨年の指針発刊後にバンコマイシンなど一部の抗MRSA薬で適応疾患の追加があったり、新たな投与法が承認されたりした。他にも評価すべき臨床研究の報告や抗MRSA薬の耐性化に関する新知見も出されたことから、変化のスピ...