日本老年学会がパブリックコメントを募集した高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015(高齢者薬物指針)案に対し、記載内容に関連する学会の意見表明が相次いでいる。日本睡眠学会は4月21日、同案への疑義を呈し、既存指針との整合性に齟齬があるとして学会ホームページに意見書を掲載した。その3日後には、日本うつ病学会が医師や患者に誤解を与えかねない内容があるとして、パブコメで提出した意見を公開し、懸念点を指摘している。2015年4月1日に公開された高齢者薬物指針案では、中止を考慮すべき薬剤を「ストップ」、...