日本化学療法学会はこのほど、「抗菌薬のPK/PDガイドライン」を学会ホームページに無料公開した。PK/PDとは、薬物動態を意味する“Pharmacokinetics”と薬力学を意味する“Pharmacodynamics”を組み合わせ、抗菌薬の最適な用法・用量を設定し、適正な臨床使用を実践するための理論である。臨床と非臨床の2つの場面に分けて、抗菌薬の評価方法や臨床使用上の留意点などを示している。非臨床PK/PD試験の項では、耐性菌出現防止対策や既存抗菌薬治療の能率化に加え、PK/PDパラメーター...