米国内分泌学会(ENDO)は10月13日、成人下垂体機能低下症の診療ガイドラインを発表した。全ての患者に副腎機能低下症のリスクを知らせるための救急カードやブレスレットの装着を指導することなどが盛り込まれた。下垂体機能低下症はまれな疾患で、腫瘍や外傷性脳損傷、出血、自己免疫性疾患などが原因で起こる。今回発表された指針では、同疾患の罹患率は10万人当たり45人程度との試算が示されている。下垂体機能低下症を発症すると、生体の機能維持に重要な役割を果たしているコルチゾールや甲状腺ホルモン、エストロゲン、...