無症候性の高尿酸血症を治療対象とすべきかどうか、議論が続いている。高尿酸血症の環境因子である食事や飲酒習慣が心血管疾患やメタボリックシンドロームと共通の危険因子と考えられているためだが、介入試験によるエビデンスは少ない。一方、最近では急性期脳卒中患者に尿酸を静注する臨床試験も行われるなど、痛風患者に多く遭遇する日常診療では「悪玉」寄りだった尿酸に新たな視点が加わりつつある。では、実際に無症候性高尿酸血症の患者を目の前にした場合、その尿酸値をどう考えればよいのか。先ごろ開催された第50回日本痛風・...