Clostridiumdifficile感染症(CDI)への有効性が知られる糞便移植療法だが、潰瘍性大腸炎への有効率は2割と限定的である可能性が、藤田保健衛生大学病院消化器内科の城代康貴氏らの検討で示された。第103回日本消化器病学会総会(4月20-22日、東京都)のワークショップ「腸内細菌を標的とした消化管疾患の治療と実際」での発表内容で、潰瘍性大腸炎での成績が芳しくなかった一方、CDIおよびクローン病では高い有効性が示唆された。CDI、潰瘍性大腸炎は大腸に、クローン病は小腸に散布糞便移植療法...