クリオピリン関連周期性症候群などに適応を有する、抗インターロイキン(IL)-1βモノクローナル抗体カナキヌマブによる動脈硬化性疾患二次予防効果を示した、二重盲検ランダム化比較試験CANTOS。現在、希少疾患の適応のみを有する同薬の値段は、かなり高額に設定されている。英ケンブリッジ大学医学部MRC(MedicalResearchCouncil)疫学ユニットの今村文昭氏は、「同試験のプロトコルによるコストは患者1人当たり2000万円ほど」と試算する。医療費や薬価の評価の目が厳しい今日、適応拡大への議...