認知症患者への抗凝固療法は実施した方がよいのか――。実臨床で日常的に遭遇し得る問題について、金沢医科大学病院認知症センター高齢医学講師の入谷敦氏による自験例を交えた考察(2017年9月14-15日、日本病院総合診療医学会学術総会)と周辺情報を紹介する。(取材・まとめ:m3.com編集部・坂口恵)「認知症に心原性脳塞栓重なった場合のリスクを重視」さまざまな治療の選択肢が登場し、心房細動(AF)ガイドラインが国際的にも整備されつつある。一方、実臨床では「高齢者への抗凝固薬の選択基準やガイドラインに沿...