インフルエンザ罹患時の小児・未成年者の精神神経症状の大部分は一過性で予後良好と考えられているが、実臨床で重要になるのが「脳症」の初期症状との鑑別。東京大学医学部発達医科学教授の水口雅氏は「両者は全く異なる病態だが、ごく早期には痙攣や軽い意識障害など共通した症状があり、その時点での鑑別は難しい」と話す。ハイリスク患者が来院した際の対応のポイントを聞いた。また、日本の小児科で多く処方されている「ある薬」が、脳症の早期診断を妨げる可能性もあるため、水口氏は安易な使用を慎むよう求めている。(取材・まとめ...