自治医科大学は2月6日、多発性骨髄腫の病状が、感染をきっかけに悪化する新たなメカニズムを発見したと発表した。この研究は、同大幹細胞制御研究部の菊池次郎准教授、黒田芳明助教、小山大輔博士、古川雄祐教授らが、栃木県立がんセンター、東京大学、広島大学と共同で行ったもの。研究成果は、米国がん学会誌「CancerResearch」オンライン版に掲載されている。血液がんの一種である多発性骨髄腫はきわめて予後不良の疾患。現在は、抗がん剤や骨髄移植などによる治療が行われ、一時的には病状を抑えられるが、多くの患者...