血液抗原特異的IgE抗体価検査(以下、血液IgE検査)は、臨床現場で広く普及している。一方、国立病院機構相模原病院臨床研究センター診断・治療薬開発研究室室長の福冨友馬氏によると、検査結果が出た際の臨床的な対応について統一された方針は存在しないという。特に喘息やアレルギー性鼻炎の場合は、アレルゲンの種類を問わず「多くの場合は吸入ステロイドや抗アレルギー薬でコントロールできる」と、検査結果の用紙と薬剤を処方して、患者を見送ってしまうことは少なくないようだ。福富氏は「検査結果を適切に解釈して、患者に説...