ゲノム情報や免疫療法などを利用して、新しい癌治療の実現を目指す一般社団法人「がんプレシジョン医療プロジェクト」が始動、7月13日に東京都内で発足会を開催した。同プロジェクトの理事長に就任した、がん研究所がんプレシジョン医療研究センター長の中村祐輔氏(米シカゴ大学名誉教授)は「研究が研究で終わるのではなく、癌患者さんに希望を提供し、最終的にはご家族と一緒に笑顔を取り戻すことができるように、努力していきたい」と述べた。患者と家族に希望と笑顔を届けるために癌研究における中村氏の原点、それは、ある一人の...