2018年6月に東京都内で開かれた第3回関東循環器緩和ケア研究会(代表世話人=慶應義塾大学循環器内科特任講師・河野隆志氏)のケーススタディ、2例目は聖マリアンナ医科大学循環器内科心不全チームの木田圭亮氏、緩和ケアチームの平川麻美氏、看護師の川道由加氏らの発表を紹介する。心不全増悪による入退院を繰り返す中で、徐々に心機能が悪化してきた患者。在宅点滴や訪問看護などの提案も断る一方、「家に帰りたい」「(治療をどうするかは)分からない」と繰り返す本人と、「本人の意向を尊重したい」と話す家族。「医療者が勧...