未就学児の60-70%が一度は経験するという急性中耳炎。耳の痛みをうまく訴えられない0-3歳児に特に多いため、保護者は小児科や夜間救急、耳鼻咽喉科の間を行ったり来たりすることも少なくない。2018年5月に改訂された「小児急性中耳炎診療ガイドライン2018年度版」では、耳鼻咽喉科医以外の急性中耳炎を診療する医師も参考にできる、エビデンスに基づく推奨が盛り込まれた。また、初版から一貫して示されている、抗菌薬適正使用〔薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン〕の観点からの各種推奨も強化されている。初版か...