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和田移植以降、初の心移植が再開【平成の医療史30年◆循環器編】

2018年12月25日  平成の医療史30年

医療・臨床をとりまく平成30年間の変化を振り返る企画。循環器の分野では1980年代から、PCI(経皮的冠動脈形成術)や埋込型のデバイス、TAVI(経カテーテル大動脈弁留置術)が次々と登場し、以前は外科治療が難しいとされた症例にも治療の可能性が大きく広がりつつある。一方で、1968年の「和田心臓移植」以降、30年停滞していた心臓移植が1999年(平成11年)に再開された。(m3.com編集部・坂口恵) 移植法改正後、心移植件数は大きく増加 心臓移植に関する平成30年間の主な出来事は表の通り。循環器領域で平成最大の出来事の一つと言えば、和田心臓移植以降、停滞していた心臓移植が臓器移植法の成立に伴い再開されたことだろう。 表. 参考資料: 「阪大ニューズレター」(1999年夏号)、日本循環器学会「心臓移植に関する提言」 1997年(平成9年)に臓器移植法が成立。2010年(平成22年)には家族の承諾に関する項目が新設されるなどの法改正が行われ、心臓移植件数は大きく増加した(図)。 図. (日本心臓移植研究会「心臓移植レジストリ報告」2018年8月31日現在) 1999年(平成11年)2月28...