平成の30年間を通してアレルギー診療の形は大きく変わった。1993年(平成5年)~1995年(平成7年)に各種アレルギー性疾患のガイドラインがまとめられてきたことで、医療の質は大幅に向上。さらに、ステロイド吸入薬、タクロリムス軟膏やロイコトリエン受容体拮抗薬といった新薬、そして舌下免疫療法や生物学的製剤が登場することで、大半のアレルギーはコントロール可能となり命に関わる病気ではなくなってきた。しかし、まだQOLを障害する病気ではあり続けている。平成30年間を通じたアレルギー診療の変遷を見ていこう...