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アレルギー専門医の育成がこれからの鍵【平成の医療史30年◆アレルギー疾患編】

2019年2月12日  平成の医療史30年

 アレルギー治療のためには、診療科横断的に、また一人の患者を長期間診察し続けることが重要となる。喘息を始めとするアレルギー疾患の治療に尽力し、アレルギー診療のガイドライン作成にも努めた国立病院機構福岡病院名誉院長である西間三馨氏に平成を通じたアレルギー疾患の変遷を聞いた。第3回では、臨床現場の反対もある中、アレルギー疾患に関するガイドラインとアレルギー疾患対策基本法を作成するに至ったきっかけについて。(聞き手・まとめ:m3.com編集部・宮内諭/2018年12月17日取材、全3回連載) 2007年、アレルギーの“総合ガイドライン”誕生 ――ガイドラインや法律の整備についても伺います。1993年(平成5年)に、アレルギー疾患に対するガイドラインを一通りつくられましたね。  はい、1993年(平成5年)に喘息、アレルギー性鼻炎、そしてアトピー性皮膚炎の診療ガイドラインを、1995年(平成7年)にはアレルギー性結膜炎のガイドラインを、当時、獨協医大アレルギー科の牧野荘平教授を中心にそれぞれまとめました。当初、ガイドラインをまとめることについて、医師たちから大きな抵抗...