骨・関節・筋肉を主に扱う整形外科学は、高齢者の増加に伴い重要性を増している診療科の一つであり、超高齢社会において健康寿命をいかに延ばせるかは、運動器の健康にかかっていると言えよう。平成の間に膝や股の関節症の患者数が5倍以上に増えるなどした整形外科関連疾患の変化を、患者数から追った。(m3.com編集部・森圭吾)23万8000人から125万人に厚生労働省の平成26年患者調査(疾病分類編)によると、平成の間に最も患者数が増加した整形外科疾患は、変形性膝関節症(OA)や老年性股関節症、ヘバーデン結節な...