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「1.57ショック」少子化進んだ30年【平成の医療史30年◆小児科編】

2019年3月13日  平成の医療史30年

 医療・臨床を取り巻く平成30年間を振り返る企画の小児科編。小児科にとっては、1989年(平成元年)の「1.57ショック」から2016年(平成28年)にはついに出生数が100万人を切った、まさに「少子化時代」。子育て支援や子育てと仕事の両立支援に関する政策が次々と打ち出された一方、小児科医療は少子化だけでなく疾病構造の変化に伴い「入院から外来へ」の流れが本格化した時代でもあった。次回からは日本外来小児科学会理事長の横田俊一郎氏に、平成の外来小児科を振り返っていただく。(m3.com編集部・坂口恵) VPD激減の一方、発達障害の支援や慢性疾患の成人移行に重点  平成30年間の小児科を取り巻く主な出来事は表の通り。 表. 小児科の平成30年史 (編集部作成、横田俊一郎氏監修)  平成は、合計特殊出生率が「丙午(ひのえうま)」により過去最低だった1966年(昭和41年)の1.58を初めて下回った「1.57ショック」で幕を開けた。これを機に政府は、仕事と子育ての両立支援を含む「エンゼルプラン」「新エンゼルプラン」や「少子化社会対策大綱」などを打ち出していくが、...