「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」の第1版は1996年、この領域で世界初の指針として日本痛風・尿酸核酸学会より発行された。その後、2002年の改訂第2版から、今回16年ぶりの改訂版(第3版)として2018年12月に公表された。同学会は、国内の痛風患者数は今や100万人に増加し、高尿酸血症患者数はその10倍に上るとも推計している。ガイドライン(GL)第3版では、前回改訂時のクリニカルクエスチョン(CQ)が41項目から7項目と大幅に絞り込まれた。特に、日本でのみ治療対象とされている無症候性高尿酸...