日本化学療法学会はこのほど、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)及びバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)感染症治療薬「リネゾリド(LZD)」に関する通知をホームページに掲載した。同剤の後発医薬品の臨床使用が頻用の一因となり、結果として耐性化を助長するとして、改めて適正使用を呼びかけている。現在、国内ではLZD耐性のMRSAは極めて稀だが、海外では報告が散見されているという。LZDについて、後発品はVREのみの適応取得だったため、後発品の頻用あるいは乱用の懸念は少ないと思われたが、発売会社が増え...