血算異常の精査加療目的で自治医科大学附属さいたま医療センターへ転入院してきた30歳代男性症例には骨髄穿刺が施行された。結果は急性骨髄性白血病。詳細な病型分類が予後の鍵を握る疾患だ。経過はどうなったか。同センタージュニアレジデント1年目、津久井宣博氏の報告を続ける。前回の記事『30歳代男性、長引く咳嗽と血算異常の原因』はこちら骨髄穿刺、やはりAML濃厚か津久井宣博氏(以下、津久井)血液疾患の鑑別のため、骨髄穿刺を施行しました。骨髄像を示します。右側が弱拡大、左が400倍の骨髄像ですが、細胞のモノク...